雄犬を去勢すれば、マーキング現象を防げるだけではなく雄犬の生殖器官(ホルモン関係)の病気予防にも役に立つとよく動物の先生から聞きます。
しかし、問題はいつ頃即ち生後何か月に雄犬を去勢したほうがいいかとよくお客様に聞かれます。
私は獣医士ではないのでお答えするのは獣医士法違反になり兼ねません。
でも犬をしつける時、どうしても去勢の問題を避けて通りません。
実は私は数人の先生にこの問題について訪ねましたが先生の教えもまちまちです。生後1年経ってからする、生後8月前後、生後5月前後、もっと早く去勢すべきとの答えでした。
私はこの問題は大変重要だと思い、個人の観察に基いでは生後5月前後くらい、すなわち雄犬がまた片足を高くしてマーキング行為をする前に、去勢を先生に依頼したほうがよいとお客様に助言しています。
根拠としてこの時期に去勢すれば、雄犬でも雌と同じようにきちゃんと座ったままでおしっこすること、性格が穏やかになる可能性は高いとのことです。
医学書にも生後6月前後雄犬はマーキングし始まると書いてあります。
私は14年前に獣医学会に一般人として参加したことがあります。
会場で横浜のある先生は生後45日の雄犬を去勢したとの発表がありました。
きっかけはこうであります。
先生の病院の玄関にしょっちゅう生まれたばかりの子犬が置かれていました。
先生は困っててやむを得ずその犬達を育てていました。
しかし、犬が増える一方。
このままじゃ病院の正常運営に支障を与える。
去勢すれば里親を見つけやすい。
でも当時は生後8か月から1歳前後に去勢することは主流だそうです。
そこで、先生はネットでドイツの獣医の論文を見つけました。(日本と英語圏の関連文献はなかったらしい)そのドイツの先生は生後45日の子犬を去勢して、術後経過良好。
以来、横浜の先生は捨てられた子犬に同じ様な時期に去勢を行い、その後ある程度大きくなってきた子犬を里親に渡すとの発表でした。
先日、私のしつけのクライアントは生後5か月の雄犬を連れてきてトレーニングの依頼がありました。
聞くと県内の先生は去勢してくれたそうです。
県内にも早めに去勢を行う先生はいらっしゃることが分かりました。
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